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解体現場の安全対策5選!起きやすい事故や導入すべき設備も紹介

解体現場は、労働災害の発生リスクが高い分野とされています。

人手不足の中で、安全管理を徹底するのは容易ではありません。しかし、事故は起きてからでは遅く、徹底した安全管理が不可欠です。

この記事では、解体現場で起きやすい事故の種類や実際の事例をもとに、今日から取り組める安全対策5選を解説します。

また、現場全体を「見える化」するために導入すべき設備も紹介するので、事故を未然に防ぐ体制づくりにお役立てください。

2026年最新|解体現場の事故発生状況

厚生労働省の速報値によると、令和7年の労働災害による死亡者数は634人(前年674人)、休業4日以上の死傷者数は121,463人と報告されました。

出典:令和7年労働災害発生状況(令和8年1月速報値・業種別)

業種別では、建設業の死亡災害は206人と、他の業種と比較するともっとも多い数字です。

続いて、事故の型別で見てみましょう。

出典:令和7年労働災害発生状況(令和8年1月速報値・業種別)

特に多いのは、以下の項目です。

  • 墜落・転落
  • はさまれ・巻き込まれ
  • 崩壊・倒壊

これらは、解体現場で発生しやすい事故類型と重なります。

解体現場は、足場の解体や重機作業、建物の構造変化など、日々リスクが変化する環境です。数字の上では前年と比較して減少していても、ひとつの事故が重大災害につながりかねません。

だからこそ、事故が起きてから対処するのではなく、未然に防ぐ仕組みづくりが重要です。

解体現場で起こりやすい事故とは?

解体現場は「壊す作業」が中心であることから、他の建設業種と比べても危険リスクが高いのが特徴です。

ここでは、解体現場で特に発生しやすい代表的な事故を解説します。

  • 墜落・転落事故:足場・屋根・開口部からの落下
  • 重機・車両との接触事故
  • 倒壊・崩落による巻き込まれ事故
  • 粉塵やアスベストによる健康被害
  • 電動工具・感電などの設備系事故

墜落・転落事故:足場・屋根・開口部からの落下

解体現場で最も多い事故が、足場や屋根、開口部からの墜落・転落事故です。

建物の一部を解体したことで床や壁がなくなり、開口部に気づかず転落するケースが考えられます。

高所作業ではわずかな油断が重大事故につながるため、特に注意しなければいけません。

重機・車両との接触事故

バックホウやダンプカーなどの重機と作業員の接触も、解体現場で起きやすい事故のひとつです。

重機の死角に作業員が入り込んでしまうケースや、誘導員の指示が十分に伝わらないことで事故が発生する場合があります。現場が狭い、粉塵で視界が悪い場合は、さらにリスクが高まるので注意してください。

倒壊・崩落による巻き込まれ事故

解体現場では、壁や梁、天井などの構造物が突然崩落するリスクがあります。

想定以上に建物が劣化していた場合や、解体手順を誤った場合、計画外の方向へ倒壊するケースが考えられます。

特に内装解体や一部解体では、建物全体のバランスが変化するため注意しなければいけません。

粉塵やアスベストによる健康被害

解体現場では、大量の粉塵が発生します。さらに、古い建物ではアスベストが含まれている可能性もあります。

適切な防塵対策や換気、保護具の着用が不十分な場合、長期的な健康被害につながりかねません。

健康被害はすぐに症状が出ないケースもあるため、適切な知識と予防管理が重要です。

電動工具・感電などの設備系事故

解体現場では、電動工具や仮設電源を使用する場面があります。

このとき、配線が残ったまま作業をして感電するケースや、工具の誤使用による切創事故も起こり得ます。

特に、老朽化した建物では見えない配線が残っている可能性もあり、十分な事前確認が欠かせません。

解体現場で実際に発生した事故の事例

ここからは、厚生労働省「労働災害事例データベース」に掲載されている事例をもとに、解体現場で実際に発生した事故を紹介します。

いずれも特別な現場ではなく、どの解体現場でも起こり得る事故です。自社の現場にも同様のリスクが潜んでいないか、照らし合わせながら確認してみてください。

  • 高所での足場解体中に感電・墜落
  • 解体作業中の排気ガスが原因で一酸化炭素中毒
  • クレーン解体作業中にボルト破断で倒壊

高所での足場解体中に感電・墜落

看板撤去工事において、地上約5.5mの足場上で解体作業を行っていた作業員が、手に持っていた足場部材(鋼管)を誤って高圧引込線(6,600V)に接触させ、感電。その衝撃で地面へ墜落し、死亡する事故が発生しました。

安全帯は着用していたものの、使用していなかったことも判明しています。

また、絶縁用保護具も未着用でした。

事故が発生した原因

  • 架空電線近接作業に対する感電防止措置が未実施
  • 作業手順書なし
  • リスクアセスメント未実施
  • 作業主任者の未選任
  • 墜落制止用器具の未使用
  • 元請による巡視・指示不足

解体現場では「高所×電気」という複合リスクが存在します。感電対策と墜落対策は別々ではなく、同時に管理しなければいけません。

参照:厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例 高所で足場の解体作業中、手に持っていた足場部材が高圧引込線に触れ、感電して地上に落下した

解体作業中の排気ガスが原因で一酸化炭素中毒

RC造4階建て建物の解体現場で、天井断熱材を剥がす作業中に作業員2名が一酸化炭素中毒となる事故が発生しました。

ガソリン式高圧洗浄機を廊下に設置して使用していましたが、自然換気が不十分で、排気ガスが作業場所へ流入。午後、倒れているところを発見されました。

事故が発生した原因

  • 換気不十分な場所で内燃機関を使用
  • 排気方向の不適切な管理
  • 一酸化炭素の危険性に対する教育不足
  • 作業前の安全確認不足

解体現場では「目に見えないリスク」が重大事故につながります。特に、内燃機械を使用する場合、換気・ガス濃度管理は必須です。

参照:厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例 建物の解体現場にて天井部分の剥がし作業中、一酸化炭素中毒となる

クレーン解体作業中にボルト破断で倒壊

高層ビル建設現場の屋上で、解体したクライミングクレーンの部材をジブクレーンで吊り下げ作業中、旋回ベアリングを固定するボルトが破断し、クレーンが倒壊。約140m下へ部材が落下する事故が発生しました。

幸い死亡者は出なかったものの、落下物により地上作業者が負傷しました。

事故が発生した原因

  • ボルト本数不足の見落とし
  • 出庫時検査の不備
  • 重量表に未記載部材があった
  • 作業指揮者が必要な安全教育を未受講
  • 過荷重状態での作業

解体現場では「設備点検の不備」「確認不足」「教育不足」が重なった場合、重大事故につながりかねません。

特に、重機・クレーン作業では、数値確認と検査体制の徹底が不可欠です。

参照:厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例 解体したクライミングクレーンの部材の巻き下げ中、ジブクレーンのボルトが破断しクレーンが倒壊

解体現場での安全対策5選

解体現場での事故を未然に防ぐために、実践すべき安全対策を5つ紹介します。

  1. 現場全体を見守る監視カメラの設置
  2. 足場・高所作業の転落防止対策
  3. 重機の死角対策と誘導員の配置
  4. 倒壊リスクの事前予測と計画的解体
  5. 粉塵・有害物質の管理

現場全体を見守る監視カメラの設置

解体現場では、重機の稼働エリアや高所作業、資材置き場など、同時に複数の危険箇所が発生します。すべてを人の目だけで把握するのは、現実的ではありません。

そこで有効なのが、監視カメラによる「現場の見える化」です。

高所や死角を含めて現場全体を常時確認できれば、危険行動の早期発見やヒヤリ・ハットの共有が可能になります。

さらに、AI機能付きカメラであれば、危険エリアへの侵入や重機接近を自動検知し、即時通知も可能です。

足場・高所作業の転落防止対策

解体現場で多い事故の一つが「墜落・転落」です。足場の解体や屋根上作業、開口部付近での作業では、わずかな油断が重大災害につながります。

対策として、手すり・中さん・幅木の設置、開口部の養生、要求性能墜落制止用器具の確実な使用を基本にしましょう。

また、KY(危険予知)活動や、足場点検のルール化も欠かせません。

形式的なルールにとどめず「必ずフックを掛ける」「声掛けを徹底する」など、現場に根付く仕組みに落とし込む必要があります。

重機の死角対策と誘導員の配置

バックホウやクレーンなどの重機は、オペレーターから見えない死角が多く、接触事故のリスクが常に存在します。

死角対策としては、誘導員の適切な配置、重機へのバックモニターや警報装置の設置、立入禁止エリアの明確化などが有効です。

また、作業動線を事前に整理し、重機と人の動きを分離するレイアウト設計も事故防止につながるでしょう。

倒壊リスクの事前予測と計画的解体

解体現場では、建物や構造物の一部を撤去したことでバランスが崩れ、想定外の崩落が発生するケースがあります。そのため、事前に構造図を確認し、荷重バランスや支持部材の状況を把握したうえで、工程ごとの解体手順を明確化する必要があります。

重機やクレーンを使用する場合は、定格荷重の確認と部材重量の把握を徹底しなければなりません。

計画段階でのリスクアセスメントと、作業中の定期的な確認が、倒壊事故を防ぐカギになるでしょう。

粉塵・有害物質の管理

解体現場では、粉塵の飛散やアスベストなどの有害物質による健康被害も重大なリスクです。これらは、長期的な健康被害につながる可能性があり、対策は必須です。

散水による粉塵抑制、防じんマスクの着用、作業区域の隔離、アスベスト事前調査と適切な処理など、法令に基づいた管理を徹底してください。

また、内燃機関を使用する場合は、換気の確保やガス検知器の活用も欠かせません。

これら5つの対策は、ルールとしてだけでなく「現場で確実に機能させる仕組み」に落とし込んで、解体現場の事故防止を徹底してください。

解体現場の事故を防ぐなら監視カメラの導入がおすすめ

解体現場では、重機の稼働や高所作業、資材搬出入などが同時に進むため、管理者がすべてを目視で把握するのは現実的ではありません。

ここで活躍するのが、監視カメラの存在です。

監視カメラを導入すれば、現場全体を俯瞰して確認でき、危険行動や立入禁止エリアへの侵入を早期に把握できます。

さらに、AI機能付きであれば、人物や車両を自動検知し、異常時の即時通知が可能です。

監視カメラは、事故後の記録だけでなく、未然防止と安全意識の向上につながる設備として有効といえるでしょう。

解体現場の安全対策に役立つ監視カメラ3選

それでは、解体現場の安全対策に役立つアシストユウの監視カメラを3つ紹介します。

  1. AI KIDs
  2. モニタリングミックス
  3. MICS AI

AI KIDs|人物・車両を自動検知して即時アラート

価格(税込) 初期費用:5,500円

月額費用
〜5か月まで:16,500円
6か月以上:11,000円

機能 AIによる高精度の検知
フルカラー監視対応(夜間では赤外線モードに切り替え)
双方向の通話対応
工事不要で当日から運用開始
音とライトによる威嚇機能で犯罪を未然に防止
LTE通信による安定したアクセス
LTEデータ容量 100GB
動画保存方法 SDカード保存
SDカード最大256GB対応
録画期間 最大2週間
消費電力 5W(最大13W)
重量 1.4kg
NETIS登録番号 QS-210006-A

AI KIDsは、解体現場の出入口管理や重機周辺の安全対策に適したAI監視カメラです。

人物・車両を高精度で判別し、侵入や危険エリアへの立ち入りを自動検知。異常時には即時アラートを送信し、音声やライトによる威嚇も行えます。

電源を入れるだけで即日運用が可能で、LTE通信内蔵のため工事は必要ありません。

さらに、夜間もフルカラーで監視でき、防水性能にも対応するので、屋外の解体現場でも安心して稼働できます。

AI KIDsの詳細を見る

モニタリングミックス|高倍率ズーム&遠隔操作で現場全体を把握

価格(税込) 初期費用:5,500円
月額費用:〜33,000円
機能 350°回転+10倍・21倍ズームの圧倒的視野
パン・チルト・ズーム、録画検索・制御が可能
3分で配信開始!工事不要の簡単設置
安定した大容量通信でなめらかなライブ映像
過酷な環境で10年ノーメンテナンス実績
最大8箇所の自動巡回機能
カラーナイトビューで夜間も鮮明
複数ユーザーでの同時モニタリング可能
外部機器との連携可
LTEデータ容量 要問い合わせ
動画保存方法 クラウド保存
録画期間 要問い合わせ
消費電力 平均15W
ヒーターON時24W
重量 約5.7kg
NETIS登録番号 QS-110023-VE(2020年3月掲載終了)

モニタリングミックスは、広い解体現場を一台で俯瞰できる高性能モデルです。

水平350°・垂直120°の可動域と最大21倍の光学ズームにより、重機周辺や高所作業の状況まで遠隔から詳細に確認可能。特殊断熱ハウジングを採用し、過酷な屋外環境にも対応します。

複数ユーザーでの同時モニタリングや巡回設定にも対応し、現場全体の「見える化」と安全管理の効率化に最適です。

モニタリングミックスの詳細を見る

MICS AI|計測器連携で危険エリアの管理と警告を自動化

価格 要問い合わせ
機能 設定したエリアで人物のみ検知
工事不要、電源を入れるだけで3分以内に稼働
LTE回線に対応、どこでも設置可能
350°パーン、120°チルトの広範囲可動
光学ズーム10倍 / 21倍モデルあり、遠くの様子も鮮明に確認
最大8箇所の自動巡回機能
特殊断熱ハウジングで外気温±15℃の内部温度を維持
MICS専用SIMで安定通信、なめらかなLIVE配信
自社サーバー運用で高いセキュリティ性能
LTEデータ容量 要問い合わせ
動画保存方法 要問い合わせ
録画期間 要問い合わせ
消費電力 平均50W
ヒーターON時60W
重量 約6.8kg
NETIS登録番号 QS-210006-A

MICS AIは、解体現場の安全管理を「自動化」まで高めたい上位モデルです。

人物・不審者・転倒の高精度検知に加え、車番認識や顔認証などの画像解析をカスタマイズ可能。さらにIOポートを活用し、各種計測器や警報機と連携することで、危険エリアへの侵入時に警告や通知を自動化できます。

現場のリスク管理を「人の目」だけに頼らない体制を構築できる一台です。

MICS AIの詳細を見る

解体現場の安全対策ならアシストユウ

私たちアシストユウは、宮崎を拠点に全国の解体・建設現場へ向けて、防犯・安全・遠隔監視のソリューションを提供しています。

当社は、現場環境や管理体制に合わせて選べる複数のモデルを展開。人物・車両の自動検知、危険エリア管理、遠隔からのズーム操作やライブ確認など、解体現場に必要な「見える化」と「即時対応」を実現します。

「事故を未然に防ぎたい」
「無人時間帯のリスクを減らしたい」
「複数現場を一括管理したい」

そのような課題に対し、1週間の無料レンタルで実際の現場検証も可能です。

解体現場の安全対策を見直したい企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

アシストユウの工事現場・建設現場用の防犯カメラを見る

まとめ:解体現場の事故を防ぐには「見える化」と「仕組み化」がカギ

解体現場では、墜落・重機接触・倒壊などの重大事故が常に隣り合わせにあります。

事故を防ぐには、個人の注意力に頼るのではなく、リスクを「見える化」し、誰が作業しても安全が保たれる「仕組み」を整える必要があります。

解体手順の策定や教育の徹底に加え、監視カメラなどの設備を活用すると、安全管理の精度は大きく向上するでしょう。現場全体で継続的に改善を重ね、事故ゼロを目指してください。