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遠隔臨場カメラとは?国交省ガイドライン対応の要件や種類・おすすめモデル3選

「遠隔臨場カメラは、他の防犯カメラと何が違う?」
「導入する際、何を基準に選べばよい?」

最近よく耳にするようになった遠隔臨場カメラですが、いざ導入を検討しようとすると、必要なカメラの条件が分からず戸惑う方も多いでしょう。

この記事では、遠隔臨場カメラの特徴や、国土交通省が定めるガイドラインの内容、用途に応じたおすすめカメラを紹介します。

初めての導入で失敗しないために、ぜひ参考にしてください。

遠隔臨場カメラとは?

遠隔臨場カメラとは、建設現場の状況を映像と音声で撮影し、離れた場所にいる担当者へリアルタイムで伝えるためのカメラです。

そもそも遠隔臨場とは、国土交通省で次のように定義されています。

動画撮影用のカメラ(ウェアラブルカメラ、360 度カメラ等)によって取得した映像及び音声を利用し、遠隔地から Web 会議システム等を介して、完成検査・既済部分検査・完済部分検査・中間技術検査における工事実施状況、出来形、品質と出来ばえの各検査を行うことをいう。

引用:遠隔臨場による工事検査に関する実施要領 (案)令和6年3月 国土交通省 大臣官房

つまり、受注者・発注者の双方にとって、業務の効率化や働き方改革の推進を目的にしています。

具体的には、以下の効果が期待されます。

  • 現場と事務所を往復する移動時間の削減
  • 映像記録による検査内容の明確化と共有
  • 人手不足の中でも少人数で複数現場を管理できる体制づくり

近年、建設業界では技術者不足や高齢化が進み、従来の現地立会い中心の管理方法が難しくなってきました。

さらに、コロナ禍をきっかけにリモート対応の必要性が高まり、国土交通省は2023年・2024年に実施要領を見直し、遠隔臨場の原則適用を進めてきたのです。

このように遠隔臨場は、今後の建設現場における標準的な検査・管理手法として位置づけられています。

参照:建設現場における遠隔臨場に関する実施要領(案)令和5年3月|国土交通省 大臣官房技術調
参照:遠隔臨場による工事検査に関する実施要領 (案)令和6年3月 国土交通省 大臣官房

遠隔臨場カメラに求められる国交省ガイドラインの要件

国土交通省が定めるガイドラインでは、遠隔臨場カメラに求められる要件を以下のようにまとめています。

  • 映像と音声がリアルタイムで確認できること
  • 取得した映像・音声を記録として保存できること
  • 現場作業員や監督職員が扱いやすい機材であること
  • 通信トラブル時の対応フローをあらかじめ定めること

単に「撮影できればOK」ではなく、品質・操作性・セキュリティ・記録性までを含めた包括的な体制が求められています。

これをもとに、実際のガイドラインでは、以下の性能を満たすかどうかが推奨要件とされています。

通信環境・カメラ画質・音声品質 通信回線速度:下り最大 50Mbps 以上 / 上り最大 5Mbps 以上
平均転送レート:映像・音声で 1Mbps 以上
カメラ画質:最低解像度:640×480 以上
フレームレート:15fps以上
音声品質:マイク・スピーカーはモノラル以上
記録データの保存要件 取得した映像・音声は、検査記録や竣工書類と同様に保存しておくことが求められる。

ガイドライン上では明確な保存期間は定められていませんが、発注者ごとの運用ルールに従って保管するのが一般的。

・クラウドストレージや社内サーバーでの保存
・改ざん防止やアクセス管理ができる仕組みを整える

参照:遠隔臨場による工事検査に関する実施要領 (案)令和6年3月 国土交通省 大臣官房

上記を含め、システム選定時は「自動録画・保存機能付き」「ユーザー権限管理機能あり」のツールを選ぶと安心です。

遠隔臨場カメラの主な種類と特徴

遠隔臨場を実現するには、ガイドラインに適合した以下のような機器が必要です。

それぞれの特徴を解説します。

  • ネットワークカメラ
  • ウェアラブルカメラ
  • スマートグラス

ネットワークカメラ

ネットワークカメラは、現場に固定設置して広範囲の映像を高画質で撮影・配信できるカメラです。

Wi-FiやLANなどのネットワーク経由で接続でき、遠隔からの操作や映像確認が可能です。

特に、350°や360°の視野角を持つカメラは、現場全体の状況を一度に把握でき「工程管理」「進捗確認」「安全管理」に有効でしょう。

主な特徴

  • 定点設置で安定した映像が得られる
  • 360°カメラなら死角の少ない全方位の記録が可能
  • パン・チルト機能で遠隔からの視点変更もできるモデルあり
  • 高所・危険区域など立ち入りにリスクがある場所の確認にも有効

屋外での使用を想定する場合は、防水・防塵性能を備えたモデルを選びましょう。IP65以上の防水・防塵等級が目安です。

ウェアラブルカメラ

ウェアラブルカメラは、作業者の胸部やヘルメットに装着して使うカメラです。

作業員の目線に近い映像をリアルタイムで共有できるため「進捗確認」「品質検査」「工程記録」などの実地検査に最適です。

主な特徴

  • 作業員の視点で現場の状況を正確に伝えられる
  • 長時間使用でも疲れにくい軽量設計になっている
  • 両手が自由になるため、作業の妨げを防げる

選ぶ際は、手ブレ補正機能付きや、音声を双方向でやりとりできるマイク内蔵モデルがおすすめです。

スマートグラス

スマートグラスは、カメラやマイクを搭載した眼鏡型のデバイスで、作業者の視界をそのまま遠隔地へ映像共有できる機器です。

監督者や検査担当者が現場にいるかのような視点で状況を確認・指示できるため、遠隔臨場の方針とも相性がよい機材です。

主な特徴

  • 作業者の視点をリアルタイムで共有できる
  • ハンズフリーで作業の妨げを防げる
  • 映像・音声に加え、資料や指示も共有できる
  • 技術継承や緊急時の対応にも活用できる

はじめての導入でも扱いやすいモデルが多く、現場のICT化を無理なく進めたい企業におすすめです。

遠隔臨場カメラを導入する5つのメリット

遠隔臨場カメラを導入する主なメリットは、以下の5つです。

  • 現場に行かずに確認・指示ができる
  • 工程管理・品質管理の精度が向上する
  • 人手不足の中でも管理体制を維持できる
  • 人材育成につながる
  • 現場の安全管理・コンプライアンスを強化できる

現場に行かずに確認・指示ができる

遠隔臨場カメラを使えば、事務所や本社からでも現場の状況をリアルタイムで把握し、作業者に適切な指示が可能です。

スマートフォンやPCから映像確認できるため、急な現場対応や多拠点管理にも柔軟に対応が可能。現場に行かずに済むので、移動時間・交通費の削減にもつながり、限られた人材でもより多くの現場をカバーできるでしょう。

工程管理・品質管理の精度が向上する

遠隔臨場カメラは、作業の進捗や施工状況をリアルタイムかつ録画で記録でき、管理の正確性を飛躍的に高めます。

特にAI搭載モデルでは、人の動きを自動検知するため、作業ミスの早期発見や事故防止にも有効でしょう。

撮影データは、検査資料や竣工書類としての活用はもちろん、過去映像の確認による原因分析やトラブルの再発防止にも役立ちます。

人手不足の中でも管理体制を維持できる

建設業界で深刻化する人手不足に対し、遠隔臨場カメラは限られた人員での効率的な現場管理を可能にします。

特に、夜間や休日も監視できるモデルなら、無人の時間帯でも状況把握やアラート通知が可能です。

突発的なトラブルにもスピーディに対応でき、少人数でも安定した現場運営が実現するでしょう。

人材育成につながる

遠隔臨場は、育成ツールとしても非常に効果的です。

たとえば、若手のスタッフが「この作業手順で合っているか不安……」という場面でも、映像を通じてアドバイスや指示を受けられるため、安心して作業に取り組めます。

また、記録された映像を教育用コンテンツとして活用すれば、過去の作業事例を見ながら復習や研修も実施できるでしょう。

属人的になりやすい技術やノウハウを継承できる環境が整えば、人材育成の効率と質が格段に向上します。

現場の安全管理・コンプライアンスを強化できる

遠隔臨場カメラを活用すれば、作業中の様子をリアルタイムで確認できるだけでなく、録画機能により事故や「ヒヤリ・ハット」の記録も可能です。

特にAI機能付きモデルでは、危険エリアへの侵入検知やアラート通知により、作業員の安全確保や不正侵入の抑止にも役立ちます。

さらに、取得した映像は第三者への説明や報告資料として活用してもよいでしょう。透明性の高い現場運営が実現し、コンプライアンス強化にもつながります。

遠隔臨場カメラを導入する際のポイント

遠隔臨場カメラを導入する際は、以下を確認しておきましょう。

  • 電波状況による通信トラブルへ備えておく
  • 情報セキュリティ対策を徹底する
  • 必ず作業員の同意を得てから設置する
  • 撮影中の安全対策やプライバシーへの配慮を徹底する
  • 周囲環境の不要な映り込みを防止する

電波状況による通信トラブルへ備えておく

遠隔臨場で最も注意すべきなのが、通信環境です。

山間部や電波の届きにくい現場では「映像が途切れる」「音声が乱れる」などのトラブルが発生しやすくなります。

これを防ぐには、複数キャリア対応のSIMや、LTE対応の安定した通信モジュールを搭載した機器を選定しましょう。

また、設置後すぐに配信が始められるようなカメラを選べば、面倒なネットワーク設定も不要で、トラブル時の復旧もスムーズです。

情報セキュリティ対策を徹底する

クラウド録画や遠隔操作を行う遠隔臨場では、セキュリティの強化が欠かせません。

通信の暗号化やアクセス制限はもちろん、保存先が国内の自社サーバーか、セキュリティ体制が整っているかも重要なチェックポイントです。

製品によっては、プライベートIPでの接続制限や、万が一の不正アクセス対策が標準で搭載されているモデルもあります。

機器を選ぶ際は、企業の情報資産を守れるカメラかどうかを意識しましょう。

必ず作業員の同意を得てから設置する

遠隔臨場カメラを導入する前に、必ず作業員へ説明し、同意を得ておきましょう。

突然カメラを設置されると「監視されている」と感じる人も多く、現場のモチベーションや信頼関係に悪影響を及ぼすことがあります。

また、録画開始の通知機能や、作業中のみ録画される設定など、現場の心理的安全性に配慮した製品が好まれます。

撮影中の安全対策やプライバシーへの配慮を徹底する

遠隔臨場では映像の記録が前提ですが、それが作業者の個人情報の漏洩につながることがあります。

映像の録画・保存・削除まで一貫して管理できる製品を選び、明確な運用ルールを整えておきましょう。

また、AIによる録画自動化・エリア検知機能を搭載したカメラであれば、必要な場面だけを記録する運用も可能です。安全面とプライバシー保護の両立を目指すなら、管理機能の豊富なカメラを導入してください。

周囲環境の不要な映り込みを防止する

カメラが映す範囲が広いほど、第三者や私有地、一般人が意図せず映り込んでしまうリスクも増加します。

映像が外部に漏れた場合、クレームやトラブルになる可能性もあるため、モザイク処理や映り込み防止機能、撮影方向の微調整がしやすいカメラが安心です。

さらに、ズーム・回転・エリア設定が柔軟にできるカメラなら、目的に応じた視野調整ができ、プライバシーに配慮した運用につながるでしょう。

遠隔臨場カメラの選び方

遠隔臨場カメラは、建設・土木現場だけでなく、製造業、インフラ点検、施設管理、災害対応など、多様な現場で活用が進んでいます。

初めて導入する際は、以下の視点で選ぶとよいでしょう。

  • 映像・音声の品質が基準を満たしているか
  • 通信方式に対応しているか
  • 屋外対応の防塵・防水性能があるか
  • 夜間でも映像を確認できるか
  • AI検知機能の有無
  • 録画保存方法を選べるか
  • 双方向通話やリアルタイム操作が可能か
  • 誰でも簡単に設置・運用できるか
  • スマホやPCで操作しやすいか
  • 電源方式が現場に合っているか
  • セキュリティ機能がしっかりしているか
  • 導入後のサポート体制はあるか

「自社にどのモデルが合うのか分からない」「設置のしやすさや操作性を確認してから検討したい」という場合は、無料レンタルがあるサービスで一度試してみるのがおすすめです。

遠隔臨場カメラおすすめ3選

それでは、アシストユウがおすすめする遠隔臨場カメラを3つ紹介します。

  1. AI KIDs
  2. モニタリングミックス
  3. MICS AI

AI KIDs

価格(税込) 初期費用:5,500円

月額費用
〜5か月まで:16,500円
6か月以上:11,000円

機能 AIによる高精度の検知
フルカラー監視対応(夜間では赤外線モードに切り替え)
双方向の通話対応
工事不要で当日から運用開始
音とライトによる威嚇機能で犯罪を未然に防止
LTE通信による安定したアクセス
LTEデータ容量 100GB
動画保存方法 SDカード保存
SDカード最大256GB対応
録画期間 最大2週間
消費電力 5W(最大13W)
重量 1.4kg
NETIS登録番号 QS-210006-A

AI KIDsは、設置の手間がほとんどなく、電源を入れるだけで即日運用が可能な高性能AIカメラです。

人と車を正確に識別し、24時間フルカラーで監視。音声とライトによる威嚇機能や、遠隔からの双方向通話機能も搭載されており、不審者への抑止効果も抜群です。

IP66の防水仕様で屋外使用の運用はもちろん、監視時間や曜日設定など、柔軟なカスタマイズも可能です。

実際の現場に導入してから判断したい方は、1週間の無料レンタルでお試しください。

AI KIDsの詳細を見る

モニタリングミックス

価格(税込) 初期費用:5,500円
月額費用:〜33,000円
機能 350°回転+10倍・21倍ズームの圧倒的視野
パン・チルト・ズーム、録画検索・制御が可能
3分で配信開始!工事不要の簡単設置
安定した大容量通信でなめらかなライブ映像
過酷な環境で10年ノーメンテナンス実績
最大8箇所の自動巡回機能
カラーナイトビューで夜間も鮮明
複数ユーザーでの同時モニタリング可能
外部機器との連携可
LTEデータ容量 要問い合わせ
動画保存方法 クラウド保存
録画期間 要問い合わせ
消費電力 平均15W
ヒーターON時24W
重量 約5.7kg
NETIS登録番号 QS-110023-VE(2020年3月掲載終了)

モニタリングミックスは、最大21倍の光学ズームと350°の水平回転、120°の垂直回転を備えた高性能カメラです。工事不要で、電源をつなぐだけで3分以内に映像配信を開始できます。

ドコモ・au・ソフトバンクの通信網を利用でき、通信環境が整っていない現場でも安定したライブ映像が可能。最大8箇所の巡回機能や複数ユーザーの同時モニタリングなど、遠隔臨場に欠かせない機能がオールインワンで揃っています。

過酷な屋外環境にも耐える堅牢設計で、長期運用にも安心です。

モニタリングミックスの詳細を見る

MICS AI

価格 要問い合わせ
機能 設定したエリアで人物のみ検知
工事不要、電源を入れるだけで3分以内に稼働
LTE回線に対応、どこでも設置可能
350°パーン、120°チルトの広範囲可動
光学ズーム10倍 / 21倍モデルあり、遠くの様子も鮮明に確認
最大8箇所の自動巡回機能
特殊断熱ハウジングで外気温±15℃の内部温度を維持
MICS専用SIMで安定通信、なめらかなLIVE配信
自社サーバー運用で高いセキュリティ性能
LTEデータ容量 要問い合わせ
動画保存方法 要問い合わせ
録画期間 要問い合わせ
消費電力 平均50W
ヒーターON時60W
重量 約6.8kg
NETIS登録番号 QS-210006-A

MICS AIは、高度な画像解析機能を搭載した遠隔臨場+AI監視のカメラです。

人物・車両の検知はもちろん、車番認識や顔認証、転倒検知、危険エリアの侵入監視など、より高度な安全管理が求められる現場に最適です。

可動式カメラで350°パン・120°チルトに対応し、ズームは最大21倍。特殊ハウジングにより-10℃〜50℃の環境下でも安定して稼働します。

IOポートによる外部機器との連携やクラウド録画対応など、拡張性にも優れ、本格的な遠隔臨場・防犯運用を考えている方におすすめです。

MICS AIの詳細を見る

遠隔臨場カメラの導入ならアシストユウ

アシストユウは、建設・土木をはじめとする多様な現場に向けて、遠隔臨場・防犯・安全管理をサポートする高性能カメラソリューションを提供しています。

AIによる高精度検知、全天候対応の堅牢設計、簡単設置で即日稼働など、現場のニーズに応える製品ラインナップを多数ご用意。すべて1週間無料レンタルが可能なので、まずは実際の現場で試してから導入を検討していただけます。

「自社に合う機種が分からない……」
「まずは話を聞いてみたい」

そのような方はお気軽にご相談ください。導入の不安をゼロにするサポート体制でお応えします。

アシストユウの遠隔臨場カメラを見る

まとめ:遠隔臨場カメラでコスト削減と現場の見える化を実現しよう

遠隔臨場カメラは、現場にいなくても映像・音声を通じて状況を把握・記録できるツールです。

また、現場の「見える化」が進めば、安全性と生産性の両立が可能になります。

まずは自社に最適なカメラ選びから始めてみましょう。